伊東市は現在、ワーケーションに力を入れています。
そして、ワーケーションがきっかけで伊東市を訪れ、その後も縁が続く人も増えています。
今回、2年前のワーケーションで伊東とつながったミュージシャンがライブをしに伊東に来てくれました。
小川コータ&とまそんは湘南地区で大人気のアーティスト。
鎌倉を中心に、湘南の海や街の風景を盛り込んだオリジナルソングはまさに湘南スタイル。
毎週日曜日には、FMヨコハマの番組『SHONAN By the Sea』 で『B3PO(ビー散歩)』というレギュラーコーナーを持っており、
二人の明るい語りと歌がリスナーに愛されています。
ふたりとも鎌倉在住なので、海辺の風景が体に染み込んでいるそうです。
とまそんさんは伊東に来るのは3回目です。
ワーケーションで仕事をしながら陶芸やグランイルミを楽しんだ経験もあり、すっかり伊東の空気になじんでいるようです。
「ワーケーションのときは家族で訪れました。子どもも大人も楽しめる施設やスポットがたくさんあって全員大満足でした」
と語るとまそんさん。
「伊東も海辺の街だから、親しみを感じますね。
それと、湘南とはまた違う歴史や、街の中にあるレトロな街並みとかがすごくかっこよくて、来るたびに伊東の魅力を感じます」。
コータさんは泊まりで伊東に来るのは初めて。
「鎌倉も海がすぐ近くにあって、いつも海を感じられる場所。その点がすごく似ているから親しみやすいですね」
と、同じ海つながりの伊東にシンパシーを感じているようです。
今回はそんな縁もあってのめちゃくちゃ市でのライブです。
「That’s材木座」は鎌倉の美味しいお店、観光スポット、そして材木座海岸などが次々紹介される歌。この歌を歌って鎌倉を歩いたら楽しそう。
今回彼らに同行したファンクラブの会員は20名ほど。年齢は20〜60代と幅広い世代に愛されていることが分かります。
中にはお子さんと一緒に家族で参加されている姿も見られました。
いつも鎌倉で聞いている歌は伊東で聞くとどんな印象になったのでしょうか?
ファンクラブのみなさんは最前列でリズムを取って楽しんでいました。
次の曲は「由比ヶ浜」。
鎌倉を歩きながら、愛しい人と今度由比ヶ浜に来たいと歌い上げる二人のハーモニーに、海辺の風景が見えるよう。
「旅に出よう」「極楽月夜」と続き、
「ビーチコーミング」はOZmagazineの編集長が書いた短編小説に合わせて作った曲。
♪嵐の去った後には早起きして海に行くのさ〜など、ビーチコマーなら分かる歌詞。
ファンのみなさんはタオルやグッズを出して応援してました!
めちゃくちゃ市で買い物を楽しんでいた観光客や伊東市民も、「あれ? 誰が歌ってるの?」ときれいなハーモニーに引き寄せられるようにしてステージ周辺に。
だんだん聞いている人が増えていきます。
海で暮らす人や海の風景が盛り込まれた歌に、伊東の人たちも自分たちの街の風景を重ね合わせて聞いていたのかもしれません。
ラストはリズミカルに鎌倉のお祭りとグルメを歌う「ちょい待ち、大町」。MCからアンコールをリクエストされるも、とりあえずおしまい!
この日は気持ちの良い快晴。青い空に響くこたとまのハーモニーは、そんな日に聞くにはピッタリのさわやかさでした。
大盛況のまま終わったライブ。二人に改めて伊東の感想を聞いてみました。
「こんな気持のいい景色の中、演奏できて本当に良かった」
「街を歩いていても思うのだけど、伊東の人ってとても暖かい。その雰囲気の中でのライブはとても気持ちよかったです」
お二人の歌は、どうしてこんなに心地よく、気持ちのいい歌ばかりなんでしょう? 切なくはなるかもしれないけど、悲しいとか嫌な気持ちにならないのは、鎌倉という土地の力? と問うと、
「それは僕たちがそういう生き方を大切にしているからかもしれませんね」
そう言って笑うコータさんととまそんさん。
湘南からはちょっと離れているけど、いつか、伊東の歌を歌ったりする可能性もあるんでしょうか?
「うん、作ってみたいですね。できそうな気がする。でもそのためにはもっと伊東を知りたいから、時間を気にしないで街や海岸をゆっくり散歩して、伊東の空気をもっと感じたいですね」
なんと、うれしいお言葉をいただきました。これっきりではなく、ワーケーションをきっかけとした伊東とこたとまの二人との縁は続きそうです!
小川コータ&とまそん